2760東京エレクトロンデバイス銘柄分析
■何をやっている会社なのか
最先端の半導体やネットワークシステムなどを、高度な技術サポートと、徹底した検証による品質保証とともに提供する技術商社です。
商社の技術力・マーケティング力をベースに、自社ブランド商品の開発や、お客さまの設計・量産支援を行うメーカー機能をあわせ持っており、IoTを実現する幅広い製品とサービスでお客さまの課題解決に最適なトータル・ソリューションを提案
引用元:
会社HP:
トップ|東京エレクトロンデバイス 最先端の製品を高度な技術サポートとともに提供
■売上の構成
半導体の利益率どうしたw
「半導体及び電子デバイス事業」は、半導体製品、ボード・電子部品、ソフトウェア・サービスの販売及びプライベートブランド(PB)製品の製造・販売等を行っており
「コンピュータシステム関連事業」は、ネットワーク関連製品、ストレージ関連製品、セキュリティ関連製品の販売及び保守・監視サービス等を行っております
半導体及び電子デバイス83(1)、コンピュータシステム関連17(12)【海外】24 <21・3>
四季報より
■特徴・強み
東京エレクトロンデバイスではIoTを実現するための要素(技術・製品・サービス)を有しており、お客様の課題解決のための提案支援に取り組んでいます。
IoT設計では情報収集のためのセンサーや通信を行うための半導体デバイス、データを蓄積するためのデータ基盤、データを分析するためのアプリケーションが必要となりますが、これらは自社の取り扱い製品で網羅することができます。加えて、自社の技術ノウハウを駆使することで、3事業一体となりお客様に最適なIoT設計を提供することが可能です。
自社ブランド商品の開発や、お客さまの設計・量産支援を行うメーカー機能をあわせ持っており、IoTを実現する幅広い製品とサービスでお客さまの課題解決に最適なトータル・ソリューションを提案
引用元:
メーカーとコンサルの2つを両立しているのが強み。
■株価・業績
19,20年3月期の売上が気になります。
21年3月の営業CFがマイナス。。
こちらはOK
■19,20年3月期の売上が下がっている理由
当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復が続いてまいりましたが、米中貿易摩擦の影響や中国経済の成長鈍化によって世界経済の減速懸念が強まり、輸出や生産等に関する経済指標には一部で弱さがみられました。当社グループにおける当連結会計年度の業績については、主要取引先との販売代理店契約解消の影響等により売上高は141,000百万円(前期比11.8%減)となったものの、2017年7月に連結子会社となった株式会社アバール長崎(2019年4月1日をもって、東京エレクトロンデバイス長崎株式会社へ社名変更)の業績が通期にわたり寄与したことや、コンピュータシステム関連事業が好調に推移したことなどから、営業利益3,525百万円(前期比27.9%増)、経常利益3,077百万円(前期比16.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,341百万円(前期比46.5%増)となりました。
19年決算短信より
>主要取引先との販売代理店契約解消の影響等により売上高は141,000百万円(前期比11.8%減)となった
これ大丈夫??ということで気になったので調べてみました。
契約解消されたので、それ自体は数値が下がっているのですが
総合的に見ると、その下げ、よりもその他の上げ、の方が大きいので
全体としては、そこまでダメージはないです。
こちらのQAもありました。
なので、気にしないでいいのかな、と思いました。
20年決算短信をみると
当連結会計年度におけるわが国経済は、米中貿易摩擦の長期化や中国経済の成長鈍化を背景として製造業を中心に弱含みが続いていたところ、年明け以降の新型コロナウイルス感染症の影響により景気は急激に減速いたしました。当社グループにおける当連結会計年度の経営成績については、半導体に対する需要が総じて低水準となったことから売上高は135,394百万円(前期比4.0%減)となったものの、コンピュータシステム関連事業が好調に推移したことなどから、営業利益3,810百万円(前期比8.1%増)、経常利益3,573百万円(前期比16.1%増)、当社において確定拠出年金制度への移行に伴う特別損失を計上したことなどにより親会社株主に帰属する当期純利益は2,288百万円(前期比2.2%減)となりました。なお、新型コロナウイルス感染症が当連結会計年度の経営成績に与える影響は軽微であります。
半導体は落ち込んでいますが、
コンピュータシステム関連事業(DXあたりのこと)が伸びているので
全体としてのダメージが低いようです。
収益の柱が2本あるってすごくいいですね。
■21年3月期の営業CFがマイナスの理由
決算短信によると
営業活動の結果使用した資金は3,463百万円(前期は8,651百万円の収入)となりました。これは主に、売上債権の増加及びたな卸資産の増加等の資金減少要因が、税金等調整前当期純利益や前受金の増加等の資金増加要因を上回ったためであります
なので、大丈夫そうですね。
■分析した上での投資判断
半導体の事業だけをしている企業ですと
2019,2020年は、米中貿易摩擦、コロナ、英国のEU離脱で
数値を落としているところが多かったですが
東京エレクトロンデバイスは、DXという要素も入っていたので
落ち込みがあまりなく、
他ジャンルのキャッシュポイントがあることの重要性がわかりました。
半導体もDXもまだまだ需要があるので、これからも伸びそうですね。
東京エレクトロンの子会社ですし。
株価チャートを見ると、今は少し下げていますが
6〜7年でみると右肩上がりです。
なので、長期保有で買っておくのはありだと思いました。