注目すべき経済指標
- GDP統計
- 消費者物価指数
- 雇用統計
- 新規失業保険申請件数
- ISM指数
- シカゴ購買部協会指数
- フィラデルフィア連銀指数
- ニューヨーク連銀指数
- 鉱工業生産指数
- ミシガン大学消費者マインド指数
- 住宅着工件数
- 新築住宅販売高
- 中古住宅販売高
- 製造業の景況感を把握するための流れ
- 日付順
GDP統計
国内総生産のことで、一定期間内に生み出された財・サービスの総額
経済全体の流れを見るのに最適な指標
中長期的な経済規模のトレンドを把握するのに役立つ
消費者物価指数
毎月15日前後に発表
これが高くなると、金融引き締め政策を取る可能性が高まる
株価にすぐに影響することはない
雇用統計
最も注目度が高いものの1つ
「非農業部門雇用者数」と「失業率」に分かれる
毎月第一金曜日に発表され、株価、為替レートが動く
非農業部門雇用者数が増え、失業率が低下すると
雇用情勢は好転し、個人消費の意欲が高まると判断され、
株価にとってプラスの影響
非農業部門雇用者数が減り、失業率が上昇すると、
個人消費はこの落ち込むという見通しから、株価は下がりやすい
新規失業保険申請件数
個人消費の動向を見るうえで役立つ
毎週木曜日に発表
失業保険の申請件数が増える=雇用情勢が悪化している
→個人消費を悪化させる可能性が増え、株価のマイナス要因に。
40万件が分岐点で、この数値を超えると雇用情勢は厳しく、下回ると雇用情勢は好転
景気ピーク、ボトムに対して2〜3ヶ月程度の先行性がある
ISM指数
製造業の景況感を把握する
景気転換の先行指数
毎月第一営業日に発表(最も早く発表される指数)
製造業約350社に対してアンケート
「良い」「変わらない」「悪い」で回答を得て
50を割り込むと景気後退、超えると景気回復を示す
シカゴ購買部協会指数
製造業の景況感を把握する
直接インタビューして作っている指標のため重視されている
ISM指数の前日に公表されるので、ISM指数の先行指数になる
50を超えると製造業の景況感が好転する
フィラデルフィア連銀指数
製造業の景況感を把握する
ISM指数と連関性が高い
毎月第3木曜日に発表
ニューヨーク連銀指数
毎月15日に発表
製造業の景況感を把握する
鉱工業生産指数
毎月14〜17日に発表
製造部門の生産動向を指数化
景気動向全般の先行指数(GDPは四半期ごとだけど、こちらは月ごと)
GDPより振れ幅が大きくなるのである程度の期間で見る
ミシガン大学消費者マインド指数
毎月第2or3金曜日に発表
消費者マインドを探るための代表的な指数
米国は個人消費がGDPの約7割なので、消費者マインドの高低は景気動向全体に大きな影響を与えるし、株価に与える影響も大きくなる
住宅着工件数
毎月第3週に発表
建築が着工された住宅の件数を示すもの
住宅建設が活発になると、家電などを新調したりと個人消費を活性化させることに結びつく
天候の影響も大きいので3ヶ月の移動平均で判断するのた良い
新築住宅販売高
毎月29日〜翌月4日に発表
景気動向に対して最も先行性が高いものの1つ
住宅購入の動向は、家具や家電などの製品販売に及ぼす影響が大きいため個人消費を左右する
契約書にサインした時点でカウント
中古住宅販売高
景気の先行指数
毎月25日前後似発表
該当月に所有権の移転が完了した中古住宅の販売件数をカウント
→新築住宅販売高と比べて30〜60日程度遅行する
製造業の景況感を把握するための流れ
ニューヨーク連銀指数で大まかな方向性を判断し、
その後に発表されるフィラデルフィア連銀指数でコンセンサスを作り
ISM指数で確認する
※今日から始める! 米国株投資超入門(著、松本大)より、引用、要約しています。
日付順
※こうみると15日が多いですね。
第一営業日:ISM指数
こちらの前日に;シカゴ購買部協会指数
14〜17日:鉱工業生産指数
15日:ニューヨーク連銀指数、消費者物価指数
25日:中古住宅販売高
29〜4日:新築住宅販売高
毎月第一金曜日:雇用統計
毎週木曜日:新規失業保険申請件数
毎月第3木曜日:フィラデルフィア連銀指数
毎月第2or3金曜日;ミシガン大学消費者マインド指数
毎月第3週発表:住宅着工件数
GDP:
速報値:1、4,7,10月
改訂値:2,5,8,11月
確報値:3,6,9,12月