3150グリムス銘柄分析
■何をやっている会社なのか
引用元:事業説明会資料
https://www.gremz.co.jp/business/pdf/business_2021.06.pdf
個人投資家の皆さまへ - IR情報 | 株式会社グリムス gremz,Inc.
会社HP:
エネルギーソリューションカンパニー | 株式会社グリムス gremz,Inc.
■売上の構成
エネルギーコストソリューション28(38)、スマートハウスプロジェクト24(16)、小売電気48(-5) <21・3>
>負荷率が低い顧客層→電力消費量が大きくならない→電力売上のうち基本料金の割合が高い→電力市場価格変動の影響は限定的
電気会社って頻繁に切り替えるものでないですし、
グリムスを使うことで料金が安くなるのなら継続的に使ってくれるので
安定した収益源になりそうですね。
各事業、どれくらいの伸びが期待できるのか、(現在のシェアはどれくらいか)気になりますね。
■特徴・強み
エンドユーザーの方々に対して、求めているものをいち早く取り入れ、提供できるという点が強みであると考えています。メインでは電力事業を展開していますが、時代に合わせて取り扱うサービスを変動させていく。グループ全体として、ワンストップでサービスを供給できる点が最大の強みだと思います。
マイナビより
2. グループの強み
同社グループの強みは、「豊富な顧客基盤に基づく営業展開力」、「他社との差別化による収益力の強さ」、「市場環境と成長機会」である。まず、「豊富な顧客基盤に基づく営業展開力」では、同社グループには、2020年3月期実績で低圧電力需要家(電子ブレーカー)約49,500件、低圧電灯需要家(一般家庭の太陽光発電)約14,000件、高圧電力需要家(電力取次)約2,300件という豊富な顧客基盤を有する。設備改善・調達改善の提案によるクロスセルを行うことで、小売提案を行う際の他の電力会社から同社グループへの乗り換え率は約73%に達している。今後も他社との差別化を図り、顧客数の増加を目指す。
次に、「他社との差別化による収益力の強さ」では、同社グループは中小の工場など、負荷率(最大契約電力に対する平均使用電力の比率)が低い需要家への電力小売が多いため、夏場などの季節要因による電力調達価格の高騰時でも安定した収益を維持することができる。すなわち、負荷率が低いとは、契約電力量に対して消費電力量が低い状況であり、負荷率の低い業種・業態が顧客に多いことで、電力調達価格の高騰時でも電力調達量は抑制的となり採算を確保しやすい。実際、2020年3月期の負荷率は9.3%と他社の30%~40%に比べて低く、会社全体の営業利益率は13.6%に上昇した。また同社グループは、VPP構築実証実験へ参画しており、実験の成果を顧客への蓄電池販売など、新たなビジネスチャンスに結びつける考えである。
さらに、「市場環境と成長機会」では、電力の小売全面自由化による収益機会の増大、FIT(太陽光発電など再生可能エネルギーの電気を、電力会社が固定価格での買取を義務付ける制度)の買取期間が満了するユーザーの拡大という市場環境をとらえて、小売電気事業の急成長や蓄電池販売の拡大を図ることが可能である。
株探より:
グリムス Research Memo(2):低圧から高圧まで全領域を提供する、総合エネルギーソリューションカンパニー | 特集 - 株探ニュース
■株価・業績
売上が順調に伸びています。
21年3月期の利益が下がっているのは気になります。
■21年3月期の利益が下がっている理由
12月中旬から1月下旬にかけて、寒波による電力需要の増加とLNG在庫減少による火力発電の抑制といった事象により電力需給が逼迫し、日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場において買い入札量に対して売り入札量が減少する状態が継続して発生したことで、電力取引価格が大幅に高騰いたしました。1月22日に電力・ガス取引監視等委員会が需給曲線を公開したことによりそれ以降の電力取引価格は落ち着きを取り戻しましたが、電力取引価格の高騰の影響で小売電気事業の売上原価が大幅に増加することとなりました
仕入れの電力費が増えたので、小売事業の利益率が悪化したんですかね。
小売電気事業〕 小売電気事業につきましては、電力の調達改善を顧客に提案することにより、順調に受注を伸ばしました。しかしながら、12月中旬から1月下旬にかけての電力取引価格の大幅な高騰、そしてスポット市場にて売り入札量の減少から売り切れの状態が継続的に発生したことでインバランス料金(注)の精算が約20億円発生し、売上原価が大きく増加しました。その結果、小売電気事業の売上高は9,252百万円(前期比30.0%増)、セグメント損失は486百万円(前期は1,362百万円の利益)となり、売上につきましては過去最高となりました。 (注)インバランス料金:新電力事業者が計画と実績の同時同量を達成できずに供給する電力の過不足が生 じた場合、その調整の対価として支払わなければならない料金
こう書いてあり、小売事業の利益率が悪化が原因でした。
ちなみに、他の2つの事業は順調だったようです。
LNGと火力発電の関係はこちら↓
火力発電所の燃料は主に液化天然ガス(LNG)、石油、石炭の3種類。中でもLNGは全体の約7割を占めていて、次いで石炭、石油となっています。なぜ、LNGを多く使っているのか?LNGは火力発電の燃料としてさまざまなメリットがあるからです。まずは環境面。火力発電燃料の中で、燃焼時のCO2排出量が最も少ないのがLNGです。石炭と比較した排出量はなんと約6割。また窒素酸化物(NOx)は約4割、硫黄酸化物(SOx)は排出ゼロで、ばいじんもほとんど発生しないことからクリーンな燃料とも言われています。また、天然ガスは埋蔵量が豊富で、世界各地で産出されていることから、安定的に入手できることも重要なメリットです。なお、環境面のメリットは、火力発電所を消費地である都市の近郊に建設でき、送電ロスを軽減できるという利点にもつながっています
■今後も伸びそうなのか?
エネルギーコストソリューション
省エネは大切ですが、この事業の特徴はあまりわからず。。
スマートハウスプロジェクト↓
今のシェア数はわからなかったですが、市場は拡大していて
売上も増えています。21年3月期はコロナで催事ができなかったので落ちていますが、今後はまた伸びていくでしょう。
小売電気↓
既存顧客の電力契約口数約99,000口に対し、
2021年3月末時点で約40,000口に電力を供給予定
あと2倍位伸びる可能性があります。
契約数も今後代理店を通じて増えていくので、2倍以上もありえます。
少し前ですが、中期経営計画がありました。
21年3月期の売上は、19,311なので、達成されています。
3年間の予想を見ると
スマートハウス事業、小売事業の伸びはすごいですが
エネルギーコストソリューションはあまり伸びていません。
現状、エネルギーコストソリューションは売上の25%あるので
今後、残り75%のスマートハウス事業、小売事業がどれくらい伸びていくのが大切そうです。
ただ、
>エネルギーコストソリューション事業につきましては、引き続き各種省エネ設備の販売を推進するとともに当期より販売を開始した事業用自家消費太陽光発電システムの販売を拡
とあり、新商品を作ったので、今後これが売れていく可能性もあります。
太陽光発電の今後の需要は
日本市場における2030/2050年に向けた太陽光発電導入量予測(2020~21年版)を発刊いたしました | 株式会社資源総合システム
このグラフを見ると、ジワーッと増えています。
なので、売上は今後も伸びていきそうです。
■分析した上での投資判断
HPや決算資料、事業資料、会社説明資料などわかりやすかったです。
コスト削減やエネルギーの効率的な活用を促進する商品は景気に関係なく伸びていくのも好印象です。今までの業績もいいですし、これから伸びそうです。
なので投資するのはありだなと思いました。